ステンレスについて

種類と表記について

ステンレス鋼は鉄(鋼)を基質とした合金であり、クロムを12%以上添加し、そのクロムの不動態皮膜によって耐食性を得ている。耐食性は鋼より格段に優れており、一般的な耐食材料であるといえる。JISではその記号をSUSとし、また、その結晶組織から4つに分類している。4つの系統は、それぞれオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、析出硬化系であるが、析出硬化系は家庭や商店などではあまり見かけない。

オーステナイト系ステンレス

鋼種概略組成性質・用途
SUS30117Cr-7Ni冷間加工により高強度を得られます。
但し耐食性はSUS304よりやや劣りますが、実用上は同等です。
各種ばね部品に広く使われております。
SUS30418Cr-8Niステンレス全体の中で最もポピュラーな鋼種です。
家庭用品から原子力まで幅広く使われています。
冷間加工により硬化しやすい性質を使うことで、ばね用材料としても広く使われます。
SUS304L18Cr-9Ni-低C低炭素のため、耐粒界腐食性に優れています。
また高ニッケルのため、深絞り性にも優れています。
深絞り成形加工品、ヘラ絞り成形加工品など。
SUS30518Cr-10Ni高ニッケルのため加工硬化が低く、絞り加工性に優れています(但し張り出し加工性については劣ります)。
高ニッケルにすることで、非磁性の性質を有していきます。
医療器具、電子銃部品など。
SUS310S25Cr-20Ni耐熱性、耐食性に大変優れています。
燃焼装置部品、ボイラー、航空機部品など。
SUS316L18Cr-12Ni-2Mo-低CMo添加による優れた耐食性と、低Cによる耐粒界腐食性を有しています。
溶接後熱処理が困難な加工部品など。


フェライト系ステンレス

鋼種概略組成性質・用途
SUS43018Cr耐食性の優れた汎用鋼種です。器物、家電部品など。


マルテンサイト系ステンレス

鋼種概略組成性質・用途
SUS41013Cr良好な耐食性と機械加工性をもちます。刃物類。
SUS420J213Cr-0.3C焼入れ後の硬さが高い鋼種です。刃物、直尺など。


析出硬化系ステンレス

鋼種概略組成性質・用途
SUS63117cr-7Ni-1AlAlを添加することで析出硬化性を持たせたステンレス鋼材です。
スプリングやワッシャー、計器部品などに使用。